blind - touch |
最終更新日 2003.4.23
キーボードを見ないで、高速に文字を入力することを「ブラインドタッチタイピング」と呼びます。ブラインドタッチタイピングに慣れてくると、思った文字のキーに指が無意識に移動してキーを打つことができるようになります。つまり、目は画面上の入力された文字を確認するだけで、指が勝手に文字を入力するような状況を作り出すことができるのです。
では、どのようにすればブラインドタッチタイピングをマスターすることができるのでしょうか。答えは練習あるのみです。練習しないでブラインドタッチタイピングができるようになることはありえません。
しかし、練習といっても、ただ闇雲にキーを叩いているだけではなかなか上達しません。ブラインドタッチタイピングにもやはり基本はあります。このページでは、ブラインドタッチタイピングの基本の部分を詳細に解説します。まずこの基本をおさえて、徐々にキーボードに指を慣らしていってください。
準備運動 |
ピアノやギターで指先の運動が鍛えられている場合は別にして、指というのは意外に思い通りには動いてくれません。皆さんが日常的に良く使っている右手(左利きの人は左手)さえ、特に薬指はなかなか思ったようには動きません。ましてや利き手でない側の指を1本1本独立して動かすことは、慣れないうちは非常に困難です。
そこで、ブラインドタッチタイピングの練習を始める前に、体と指をリラックスさせるために準備運動から始めましょう。
小指 → 薬指 → 小指 → 中指 → 小指 → 人差し指 → 小指 → 親指
など。
あまり長い時間、キーボードを打っているのは体に良くありません。最初のうちは20分程度練習したら休憩し、上の体操などで体と指をほぐすようにしましょう。
ホームポジション |
ブラインドタッチタイピングでは、キーボードの上に指を置く基本の位置があります。この位置のことをホームポジションといいます。下の図は、日本語109キーボード(Windowsパソコンの標準的なキーボード)のホームポジションを示しています。
上の図のように、左手の人差し指を F キーの上に、右手の人差し指を J キーの上に置いてみてください。F キーと J キーを指で触ると、小さな突起があるのがわかると思います(メーカーによってはキーのくぼみが少し深かったりします)。これは、キーボードを見ないでもホームポジションに指を置くことができるようにするための工夫です。
左右の指を少し丸めて、それぞれのホームポジションに正確に置いてください。また、このとき親指はスペースバーの上に位置します。
メーカーによっては、キーボードにアームレスト(腕を置く場所)がついている場合もあります。ホームポジションに指を置いたとき、腕が浮いていると肩から腕にかけて非常に疲れます。アームレストがない場合でも、腕は机の上に置いておくと良いでしょう。
ホームポジションの入力 |
最初は、ホームポジションから指を移動させないで打てる文字を練習します。左右の人差し指で F キーと J キーを交互に打ちましょう。
上のテキスト欄に実際にキーボードから打ってみましょう。f と j を8回入力したら、親指でスペースを1回打つようにします。最初はゆっくりと、何度も繰り返して入力してください。簡単ですね。すぐにキーを見なくても入力できるようになると思います。
次に、他のホームポジションのキーも交互に打つ練習をします。中指で D と K キー、薬指で S と L キー、小指で A と ; キーです。左右で同じ指を交互に打ちます。
必ずホームポジションに置いた指で打ってください。最初のうちは指がなかなかうまく動かないと思います。ゆっくりでいいですから根気よくがんばりましょう。できるだけキーボードは見ないで打つようにします。
次は、もう一度人差し指に戻ります。ホームポジションから人差し指を少し動かして、左手の人差し指で G キーを、右手の人差し指で H キーを打ちます。このとき、左手の人差し指で G キーを打ったら必ず元のホームポジションの F に戻し、その次に H キーを打つようにします。右手も同様です。
ホームポジションから人差し指を移動した場合でも、その他の指はできるだけホームポジションに残っているようにします。ホームポジションから指を離さないようにするために、次のようにして人差し指をホームポジションに戻す練習もしておきましょう。
以上の指ごとの練習が終わったら、指を交互に毎回替えて打つ練習をします。次のように打ってみましょう。
目は画面を見るようにして、キーボードはできるだけ見ません。どの指がどのキーを打つのだったかを覚えこむまで地道に練習を続けてください。
以上の練習で特に気をつけなければいけないのは、
の3点です。
また、慣れないうちは間違っても速く打とうなどとは思ってはいけません。正確性が第一です。慣れれば自然に速く打つことができるようになってきます。まずは、ゆっくりと正確に動かすことが重要です。
上の段の入力 |
ホームポジションの練習が一通り終わったら、今度はホームポジションよりひとつ上の段の練習をします。
最初に、R キーと U キーを人差し指で交互に打ちます。このとき、打った後は指をホームポジションに戻すように心がけます。次のように打つ練習を繰り返しましょう。
次に、中指で E と I キーを、薬指で W と O キーを、小指で Q と P キーを、それぞれ交互に打ちます。また、指をホームポジションから動かした後は、必ずいったんホームポジションに戻すように心がけます。うまくいかない場合、下の例のようにホームポジションとの間を行ったり来たりする練習をしておきましょう。
次に、人差し指に戻って T と Y キーを打ちます。これも打った後にホームポジションに指を戻すように心がけます。
最後に全部の指を使って打つ練習をします。
上の段のキーを打つときは、必ず指はホームポジションにおいて、キーを打つ指だけ一段上のキーを打ち、打った後はすぐにもとのホームポジションに戻すことが大事です。
下の段の入力 |
次の練習はホームポジションより一段下のキーです。上の段と同じように、まず指ごとに練習します。
まず人差し指で、V と M を交互に打ちます。ホームポジションと交互に打つためには下の例を打ちます。
次に中指で C と , キー、薬指で X と . キー、小指で Z と / キーを、それぞれ交互に打ちます。
また人差し指に戻って、B と N キーを交互に打ちます。
指ごとの練習が終わったら、全部の指を使った練習をします。
下の段の練習は、指を曲げるのがかなり難しくて、なかなか上手には打てないと思います。しかし、その解決方法は根気よくがんばって指を慣らす以外にないので、あきらめずに練習に励んでください。
練習のポイントは、他の場所と同じように、キーを打つ指以外の指は動かさないでホームポジションに置くことと、ホームポジションから移動させてキーを打った後は、必ずホームポジションに戻してから次のキーを打つことです。
何度も書きますが、最初は速く打つ必要はありません。速く打つ練習は基本の動作をマスターした後に考えるべきことです。
最上段の入力 |
最上段のキーとは、ホームポジションから二段上にあるキーのことです。
これらのキーは、ホームポジションに指を置いたままでは打つことが困難です。したがって指を伸ばして打つことになりますが、このときでも、小指か人差し指はホームポジションに残して打つようにします。
最上段のキーをブラインドタッチタイピングで打つことは非常に難しく、最初のうちは練習しない方がよいと思います。
まずは、ホームポジション、上の段、下の段を十分に練習してください。
おわりに |
以上がブラインドタッチタイピングの基本的な指使いです。ホームポジション、上の段、下の段のキーを、キーボードを見ないで打てるようになるまで繰り返して練習してください。
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